エルゴヒューマンプロ レビュー | 他モデルとの比較や正しい座り方・調整方法

エルゴヒューマンプロ レビュー | 他モデルとの比較や正しい座り方・調整方法

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デザインや動画制作の仕事をしていると長時間デスクワークをすることが多く、昔から首や肩のこりや腰痛に悩まされていました。

ウォーキー

職業柄しかたないかな…

と諦めていたのですが、数カ月前に出会ったあるモノのおかげで長年の悩みから解放されました。

それがこちら。

エルゴヒューマンプロ

エルゴノミクスチェア「エルゴヒューマンプロ」です。

このデスクチェアを使用しはじめてから3カ月がたちましたが、もっと早く買っておけばよかったと後悔しています。

そこでこの記事では、「エルゴヒューマンプロ」のレビューと、正しい座り方(正しい姿勢)・調整方法について詳しく解説します。

目次

「エルゴヒューマン」シリーズのモデル別機能比較

「エルゴヒューマン」シリーズには複数のモデルがあり、全7モデルがラインナップされています。

エルゴヒューマンのラインナップ
  • エルゴヒューマン プロ オットマン
  • エルゴヒューマン プロ
  • エルゴヒューマン ベーシック
  • エルゴヒューマン フィット
  • エルゴヒューマン エンジョイ
  • エルゴヒューマン スマート
  • エルゴヒューマン スケート

モデルによって機能や追加可能なオプションが違います。ざっくりとモデル別に比較表を作ってみました。

スクロールできます
モデル名オットマン前傾チルトヘッドレストアームレスト独立式ランバーサポート座面調整座面素材
プロ オットマンありあり選択可能(高さ&角度)あり(高さ&角度&前後左右)ありあり(奥行&昇降)メッシュ
クッション
プロなしあり選択可能(高さ&角度)あり(高さ&角度&前後左右)ありあり(奥行&昇降)メッシュ
クッション
ベーシックなしなし選択可能(高さ&角度)あり(高さ&角度&前後左右)ありあり(奥行&昇降)メッシュ
クッション
フィット選択可能なし選択可能(高さ&角度&前後)あり(高さ&角度&前後左右)ありあり(奥行&昇降)メッシュ
クッション
エンジョイなしなし選択可能(高さ&角度)あり(高さ&角度&前後左右)なしあり(奥行&昇降)メッシュ
クッション
スマートなしなしなし選択可能(高さ&角度&前後&左右)ありあり(奥行&昇降)メッシュ
クッション
スケートなしなしなしなしなしあり(昇降)クッション

「エルゴヒューマンプロ」を選んだ理由

1番しっくりきた

実はあらかじめ別メーカーの高級デスクチェアの購入を決めていました。

かなり高額で買ってから後悔するのも嫌だったので、念のため実店舗で試座したのですが全然しっくりこない。

「しっくりくる」というのは、「楽な姿勢を自然と長時間キープできる」ということです。

そこで半日かけて他モデルや他メーカーのデスクチェアに片っぱしから試座した結果、唯一しっくりきたのが「エルゴヒューマンプロ」でした。

高いデスクチェアならどれを購入しても大丈夫だろうと思っていたのですが、人それぞれ体型や姿勢が違うため万人に適したデスクチェアなどないことがわかりました。

また、座り心地の良し悪しと、自分に合っているかどうかは全くの別問題ということもわかりました。

正直に座り心地だけで評価するとハーマンミラーの「アーロンチェア」が他メーカーとくらべて圧倒的に座りやすかったです。

しかし実際に長時間デスクで作業をするとなると、これではないんです。

この感覚は実際に試座した本人にしかわからないと思うので、これからデスクチェアを購入さる人は後悔しないためにも、実店舗での試座を強くおすすめします。

「エルゴヒューマンプロ」の特徴

エルゴヒューマンプロの各部位
正面

スタイリッシュなフレームデザイン

僕が購入したモデルは「エルゴヒューマンプロ」のハイタイプで座面はエラストメリックメッシュ、カラーはブラックです。

エルゴヒューマンプロの背面
背面
エルゴヒューマンプロの側面
側面

サイズはW655×D655×H1160~1300mmとけっこうな大きさですが、スリムなフレームデザインとメッシュ素材のおかげで部屋に置いてもそんなに圧迫感はありません。

エルゴヒューマンプロのレイアウト例

デザインは人それぞれ好みがあると思いますが、僕の部屋にはとてもマッチしていて個人的にはとても気にいっています。

エラストメリックメッシュ

エラストメリックメッシュ

「エルゴヒューマンプロ」は2種類のメッシュ素材から選ぶことができますが、エラストメリックメッシュモデルを選びました。

エラストメリックメッシュは弾力があり吸いつくような手触りで、メッシュの目が粗く通気性も抜群です。

座面

エルゴヒューマンプロのメッシュ座面
エルゴヒューマンプロの座面の弾力性

座面はモールドクッションにも変更することもできますが、夏の蒸れ対策のためエラストメリックメッシュに統一しました。かなり弾力があり耐久性は高そうです。

また座面は自分の体型にあわせて、昇降・前後・前傾チルトとかなり細かく調整可能です。

昇降

座面を1番低くした状態
低い状態
座面を1番高くした状態
高い状態

前後

座面をもっとも前に出した状態
前に出した状態
座面をもっとも後ろに引いた状態
後ろに引いた状態

前傾チルト(±20mm)

座面を前傾させた状態
前傾させた状態
座面を後傾させた状態
通常の状態

独立式ランバーサポート

エルゴヒューマンプロの独立式ランバーサポート

人は立っているときに背骨が緩いS字カーブを描き、この状態が体にもっとも負担がかかりにくい姿勢だといわれています。

椅子に座るとこのS字が崩れて体に負担がかかり、S字が崩れた姿勢を続けると首や肩がこったり腰に痛みを感じます。

そこで、座った状態でも背骨をS字に近づけてくれるのがこの独立式ランバーサポートです。

エルゴヒューマンプロのランバーサポートの弾力性

ランバーサポートは座面よりも少し柔らかく、座ってみると腰を包み込みつつ押しかえすようにサポートしてくれます。

バックレスト

エルゴヒューマンプロのバックレスト

バックレストのメッシュはランバーサポートよりもさらに柔らかく、体を預けると自然と沈みこむソフトな弾力性になっています。

下げた状態のバックレスト
下げた状態
上げた状態のバックレスト
上げた状態

バックレストとランバーサポートは一体化しているので、どちらかの高さだけを変えることはできません。

ヘッドレスト

エルゴヒューマンプロのヘッドレスト

ヘッドレストは高さと角度を調整可能です。

下げた状態のヘッドレスト
上げた状態のヘッドレスト

しかし僕の座高で正しい姿勢で座ると、ヘッドレストをどのように調整しても目線が上向きになってしまうので、作業中は使用できません。

リクライニング

リクライニング通常状態
通常の状態
リクライニングを1段倒した状態
1段階倒した状態
リクライニングを2段倒した状態
2段階倒した状態
リクライニングを3段倒した状態
3段階倒した状態

リクライニングの角度は4段階に調整することができます。

以前使用していたデスクチェアは自由な角度で調整できるのがとても便利だったので、段階調整しかできないのはマイナス点です。

アームレスト

アームレストの有無で肩と腕の疲労度が全然違うので、個人的にはデスクチェアにアームレストは必須だと思います。

「エルゴヒューマンプロ」のアームレストは調整の幅が広くかなり優秀で、購入の決め手にもなりました。

昇降

アームレストを下げた状態
下げた状態
アームレストを上げた状態
上げた状態

前後

アームレストを前に出した状態
前に出した状態
アームレストを後ろに下げた状態
後ろに下げた状態

左右

アームレストを狭くした状態
狭くした状態
アームレストを広くした状態
広くした状態

角度

アームレストを開いた状態
開いた状態
アームレストを開いた状態
閉じた状態

「エルゴヒューマンプロ」の座り方・調整方法

「エルゴヒューマンプロ」に限った話ではありませんが、デスクチェアはいかに正しい座り方(正しい姿勢)を快適にキープできるかが重要です。

人それぞれ体型が異なり快適な座り方は違う思いますが、参考のために僕のもっとも快適な座り方(姿勢)と調整手順をご紹介します。

STEP
座面の前後位置を決める

深く腰かけて、膝裏と座面のあいだに少し隙間ができる位置に座面の前後を調整します。

この隙間がないと膝裏が圧迫されてしまいます。

STEP
バックレスト(ランバーサポート)の高さを決める
バックレストの高さ調整

ランバーサポートがちょうど腰のくぼみあたりを支える高さにバックレストを調整します。

STEP
リクライニングの角度を決める

バックレストに体を預けて後傾姿勢になり、1番楽に作業できる角度にリクライニングを調整します。

僕の場合は1段だけリクライニングを倒した角度がベストでした。

STEP
アームレストの高さを決める

肩の力をぬいて肘を90°に曲げた状態(キーボードを打つようなイメージ)で、肘がちょうどアームレストにのる高さに調整します。

STEP
座面の高さを決める

デスクの天板とアームレストの上面が同じ高さになるように調整します。

デスクの高さによっては足が地面につかなくなるので、フットレストなどで膝の角度が90°になるように調整します。

セノヴィ フットレスト

僕は「セノヴィ フットレスト」で調整しています。

STEP
アームレストの角度を決める
エルゴヒューマンプロに座った姿勢
個人的にはこの姿勢が楽ちん

アームレストに肘をのせ、キーボードを打てる位置までデスクに体を寄せていきます。

アームレストの角度を内側に閉じることでデスクぎりぎりまで寄せることができます。

STEP
ヘッドレストなど微調整

最後にヘッドレストや前傾チルトなどを自分の快適な角度に微調整して完了です。

「エルゴヒューマンプロ」を3カ月間使ってみた感想

姿勢が改善され体への負担が軽減された

「エルゴヒューマンプロ」を使用しはじめてから6カ月たちましたが、体への負担は確実に軽減されました。

改善されたこと
  • 肩・首の凝りが軽減された
  • 腰痛がなくなった
  • 長時間座り続けても疲れなくなった

前傾姿勢から後傾姿勢に変えただけで驚くほど疲れが軽減され、長時間作業しても疲れにくくなりました。

個人的に重要だと思ったのはやはりアームレストの自由度。デスクの天板とアームレストの高さを揃えることで肩や腕の疲れがかなり軽減します。

「エルゴヒューマンプロ」に限らず正しい姿勢に改善することが体の負担軽減につながるため、もし首や肩の凝りや腰痛にお悩みの人はぜひ姿勢改善を試してみてください。

最長5年の保証期間が安心

「エルゴヒューマンプロ」は箇所によって最長5年間の保証期間があります。

スクロールできます
部位詳細保証期間
外装・表面仕上げ塗装及び樹脂部分の変色・褪色、レザー・クロスの摩耗1年
構造部・可動部スライド機構・昇降機構などの故障2年
構造体強度・構造体にかかわる破損5年

高額商品のため保証期間があるのはありがたいです。

キャスターやアームパッドなどの消耗パーツは保証期間外でも購入することができます。

前傾チルト機能がめんどくさい

前傾チルト機能を調整するダイヤル
前傾チルト機能のダイヤル

デスクで筆記作業をするときに役立つ前傾チルト機能。iPadでイラストを描くことがよくあるので、そのときだけ前傾させることができて便利かなと思っていました。

前傾チルト機能は座面下のダイヤル調整するのですが、座ったままだとスムーズに回せずいちいち椅子から降りる必要があり、これがめちゃくちゃめんどくさい。

結局、最初に自分の姿勢にあった角度に調整してからは1度も使用していません。

座ったまま気軽に調整できるともっと出番はあったと思うのですが…。

座面下のホコリを掃除しにくい

座面下に溜まったホコリ

座面がメッシュになっているため座面下の隙間にホコリがとてもたまりやすいのですが、この隙間がとても掃除しにくいです。

手を入れることができる場所が限られていて雑巾だとかなりめんどくさいので、「クイックルハンディ」を使用して掃除しています。

ヘッドレストの意味がない

僕の身長(座高)だと作業中に頭を支えることができないので、リクライニングを倒して少しリラックスするときくらいしか出番がありません。

もしヘッドレストの調整範囲がもっと広く作業中も頭を支えることができていれば、最強のデスクチェアだったと思います。

短パンで座ると痛い

僕は夏場は基本的に短パンで過ごすのですが、短パンで「エルゴヒューマンプロ」に座るのはおすすめできません。

座面のエラストメリックメッシュはラバーのような素材が編み込まれているため、短パンで座ると少し体勢を変えようとしただけで太ももの毛が巻き込まれてめちゃくちゃ痛いんです。

僕だけの悩みかもしれませんが、参考に書いておきます。

重い

「エルゴヒューマンプロ」は28.3kgとそこそこの重量があるため、2階に階段搬入する場合は注意が必要です。

また設置場所がフローリングだと確実に傷がついてしまうので、チェアマットは必須です。

僕の部屋はクッションフロアなので直接フローリングを傷つけることはありませんが、クッションフロアにもかなり痕がつくので「クモリ(Kumori) チェアマット」を敷いています。

まとめ

「エルゴヒューマンプロ」は100点満点ではないものの、かなりの高得点を叩きだせるデスクチェアだと思います。

個人的には買って大満足。仕事の生産性も大幅に向上しました。

ウォーキー

もっとはやく買っておけば良かった…

しかし、デスクチェア選びで1番大事なことは使用する人にあっているかどうかです。

もしデスクチェアの購入を検討しているのであれば、まずは実店舗に足をはこび実際に試座してみてください。

きっと運命のデスクチェアに出会えるはずです。

エルゴヒューマンプロ レビュー | 他モデルとの比較や正しい座り方・調整方法

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