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ドラムスティックの選び方 | 現役ドラマーが教える3つのポイント

ドラムを叩く時に必ず欠かせないもの、それは『ドラムスティック』です。

いざドラムスティックを買おうとしたときに、ドラム初心者の方からこんな声をよく聞きます…

自分にはスティックはどれが合う?

なんでこんなにスティックの種類あるの?

ネットで調べても木の種類とか形とかいっぱい書いてあって、結局よくわからない…

楽器屋行ってもいっぱいあってよくわからないし、店員さんに聞くのも怖い…

そこでこの記事では、これからドラムを始める人のドラムスティックの選び方について、現役ドラマーである山田祐大氏に聞いてみました。

山田祐大プロフィール

1983年7月12日生。東京生まれ、横浜在住。YAMAHA & Zildjianエンドーサー。上智大学電気電子工学科卒業。幼少期から伯父松崎しげるの影響もあり、音楽への関心を強く持つ。5歳からピアノを習い、15歳の時に師『手数王』こと菅沼孝三氏に出会いドラムを始め、長年師事する。左利きで、オープンハンド奏法を使用するロックドラマー。

『ドラムを始めようとしているけどスティックをまだ買っていない!』という人にとってはかなり有益な情報になっているので、ぜひ最後までお読みください。

目次

ドラムスティックについて学ぼう

様々なドラムスティック

ドラムスティックの材料は?

大半のドラムスティックは材料が『木』でできています。ではなぜ材料に『木』を使うのでしょうか?

ドラムスティックが『木』の理由
  • 音色がよい
  • 硬さと重さ
  • 加工しやすい
  • 手首を痛めにくい(木がダメージを受けてくれるため) など

ドラムを叩いたことがない人は意外に感じるかもしれませんが、実はスティックは消耗品です。

特にロックなどのジャンルで大きな音を出すプレーをするようになると、スティックはよく削れたり折れたりします。

ドラマーによっては10セットくらいまとめて買う人もいます!

折れないスティックがあればいいじゃん!と思うかもしれませんが、想像してみてください。仮に鉄の棒で太鼓を叩いたら太鼓も手も壊れてしまいます。

なのでスティックは『木』のようにある程度のクッション性があるものを材料としています。

木材以外のスティックもありますが、物によっては叩き方を習得してないと手首を痛める危険性や、変な叩き方の癖がついてしまう可能性があるので、初心者は絶対に木以外のスティックを使わないでください。

ドラムスティックはどんな種類がある?

ドラムスティックの部分名称

ドラムスティックはチップ・ショルダー・シャフト・グリップで構成されています。さらに商品によってそれぞれ素材や長さ・太さが異なるため、その組み合わせによって数え切れないほどの種類があります。

ドラムスティックの構成要素
  • 素材
  • 長さ
  • 太さ
  • ショルダーの形
  • チップの形
  • グリップ
  • 特殊加工

ネットで検索すると、ドラムスティックの特性に関して上記の項目別に色々書いてある記事を目にしますが、初心者が『この素材は〜』『この形は〜』などの記事を読んでもさっぱりわからないと思います。

そして「これを買おう!」というスティックにたどり着くまでの情報量が多過ぎて必要以上に悩むことになるでしょう。

ドラムスティック選びのポイントは3つ

まず「今の自分に最も合うドラムスティック」を選ぶには、以下の3つを把握する必要があります。

  • 自分がやりたいプレースタイル
  • 自分の手の大きさ、形、特性
  • 自分のグリップのくせ

そうなんです。ドラムに触れたことがない初心者の方が、今の自分に最も合うドラムスティックを選ぶというのは本質的には不可能なのです。

実際、ドラム歴10年以上で沢山ライブをやっているドラマーでも未だにスティックで悩んだりします。歴を重ねれば上記にも変化もあるので、今の自分に合うものも変化していきます。

それでは初心者の方はどうやって選べば良いのでしょう?それはこちら。

ドラムスティック選びのポイント3選
  • 平均的なスペック
  • 叩きやすさ
  • 見た目

この3点に尽きます!

楽器屋で必ず試打しよう

ドラムのスティック売り場
協力:山野楽器ロックイン新宿ギター&ドラム館

楽器屋のスティック売り場には大抵試打用のパッド(練習台)が置いてあります。

試打用のパッド(練習台)

ここからは楽器屋で試打ができるという前提で「ドラムスティック選びのポイント」を深堀していきます。

ポイント1.平均的なスペックを選ぼう

平均的なスペック、つまりバランスの良いドラムスティックです。バランスの良いドラムスティックはまだ未知数のあなたのプレースタイルを幅広くケアしてくれます。

以下は山田祐大氏のおすすめになりますので、「何を選んだらいいか全くわからない!」という初心者の方は参考にしてみてください。

素材「ヒッコリー」

木材の中でも最も標準的な木材と言われてます。他にもポピュラーな木材で、オーク、メイプル、エボニーなどがありそれぞれ特性が異なり硬さや音の質など変わってきますが、まず最初に使ってみるには「ヒッコリー」が良いでしょう。

長さ『398mm〜410mm』

長さは0.1mm単位で細かく分かれます。短いとコントロールしやすく、長いとパワーが出やすいイメージです。

ちなみに一番使われている長さは『406mm』です。

ドラムスティックの商品一覧などで長さを見ると大半が380mm〜420mmに収まりますが、そのなかでも『398mm〜410mm』が一般的でオールジャンルに適しています。

ちなみに山田祐大氏は最初に使ったドラムスティックは409mmで、その後406〜410mmを使用しているそうです。

太さ『13mm〜15mm』

太さは0.01mm単位で細かく分かれます。なかでも5Aと表記される『14mm』が標準的でおすすめです。

注意点

ドラムスティックが太くなる=重さが増します。大きい音を出したい人がスティックを 太くする傾向にありますが、自分の手にあった範囲の中で選ぶようにしてください。

山田祐大氏がドラム歴10年位のときに、音を大きくしたい理由で14mmから15mmの硬いドラムスティックに変えて何ヶ月か激しいプレーをし続けたところ、指の関節を痛めたことがあります。その後14mmに戻したら治ったとのこと。

初心者がそんな激しい使い方はしないとは思いますが、そういったこともあり得るのでドラムスティック選びの際はご注意を!

静かな演奏で小音量で叩きたいときに、敢えて13mmのスティックに変えてプレーする場合もあります。

ドラムスティックの太さは『プレーするジャンル』と『手の大きさ』に大きく依存するのですが、初心者はジャンル云々の話もまだ絞れていないと思います。

難しいことは考えずに握った感覚がフィットする(優しく包み込める感じの)太さを選びましょう!

ショルダー『スティックの先に向けて細くなっているもの』

ショルダーはトップに向けて細くなって行くのですが、その細くなる曲線がスティックによってバラバラです。

素材・長さ・太さが同一のドラムスティックであっても、ショルダーの形が異なるとかなり叩いている感覚が変わります。

なぜ感覚が変わるか?それは重心が変わるからです。

ショルダー部分が太いとトップ側に重心が寄り、細いと手元側に重心が寄ります。それを理解した上でスティックの形を見ながら試打すると重心がバラバラで面白いです!

ちなみに『曲線がない真っ直ぐの棒状のドラムスティック』は初心者にはおすすめしません。

ロックノッカー系スティック

単純に重心が真ん中のスティックで音を大きくしたい人が使う傾向にありますが、これは扱い方を間違えると変な癖がついたり手首を痛めたりする危険性があるので、初心者は手を出さないことを推奨します!

チップの形『球型』

ドラムスティックのチップの種類

チップの形は球型のほかに代表的なものだと、円筒型・涙滴型・三角型があります。

球型が最も一般的で粒立ちが良く音色を揃えやすいです。

ほかの形は音色に変化をつけるための型とも言えるので、どちらかと言えば中級者以上向きですが気に入ったものがあれば選んでも問題はないです!

なかには『ナイロンチップ』というプラスチックの一種をチップに組み込んでいるものがあります(大半が球型、涙滴型です)。

これがあると耐久性が上がり音が硬くなりクリアになると言われていますが、先っぽのナイロンの部分だけ取れることもあるので要注意です。

ある記事では『初心者はナイロンチップは使わない方がいい』との記載がありますが、山田祐大氏は最初からナイロンチップで約10年ほど使いを続けていたので何とも言えないとのこと(笑)

グリップ『握った感覚で良いと思うもの』

ドラムスティックには大きく3種類の手触り感があります。

  1. つるつる感→手触りなめらかな加工
  2. ざらざら感→ニスが塗られている等で滑り止め加工
  3. ナチュラル→木の触感そのままの加工

一般的には①が比較的多い、すなわち多くのドラマーが使います。が、手汗が多い人や、逆に冷え性で滑ってしまう人は②③を選んだりします。ちなみに山田祐大氏は手汗が多いため③派ですが、種類が少ないためスティック選びのときに選択肢が狭まります。

これに関してはある程度(それこそ汗を掻く位)叩いてからでないと自分の手に合っているかのジャッジが難しいかもしれません。

ただ楽器屋で選ぶときは、握ってしっくりくるやつという考え方で問題ないと思います。

様々なグリップカバーテープ

滑り止めのテープを巻く『グリップテープ』も別売りで売っているので、手が極端に滑りやすい方はこれも握ってみる価値はあります。

特殊加工等は『ないもの』

グリップがゴムカバー加工(滑り止め)になっているものや、凹みがあるもの(重心の調整のため)、全体が特殊コーティングされているもの、などがありますが基本奇抜な作りなので目で見てすぐ分かるもばかりです。

初心者はまず特殊加工のないシンプルなスティックから使い始めた方が良いでしょう。全体が色塗られているものは使っていくと表面が剥げて木の部分が出てくるので、これも使うなら理解した上で選んでください。

ポイント2.叩きやすさで選ぼう

①で書いた様々な要素で、重さ・重心の位置・叩いてる感触が変わってきます。

ドラムスティックをパッドで試打してみて、

  • 握り心地
  • 跳ね返り

が力まずに叩きやすいものを選びましょう。

ポイント3.見た目で選ぼう

これはもう好みです。

せっかく練習するならテンション上がるやつが良いですよね?見た目で特に気に入ったものがあれば、多少①のオススメに該当しないものがあっても良いと思います!

ただしそのスティックの特性を理解した上で選ばないと変な癖がつく可能性があるのでご注意を!

まとめ

今回の記事は楽器屋で叩き比べができることを前提にお話ししましたが、もし近くに楽器屋が無い方は①の各項目のおすすめからネットで探してみると良いでしょう。

近くに楽器屋がある方は店員さんに色々聞いてみるのをおすすめします。実はこれが一番勉強になります。楽器屋のドラム担当の方はどこのお店でも親切で知識豊富な方が多いです。勇気をもって聞いてみましょう!

スティックが数多くの種類があるのは洋服と同じで、それがフィットして必要としている人がいるからです。

全てのスティックが、必要としている人がいるから作られているので、明確なビジョンを持って探せばきっとフィットするドラムスティックに出会えでしょう。

初心者の方はまずおすすめのドラムスティックを使ってみて、自分の明確なビジョンを描いてから、またドラムスティック探しの旅に出ることをおすすめします。

ドラムスティックの選び方

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