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Yottamaster Thunderbolt3 NVMe M.2 SSDケース 雪の華デザイン(TB3-T3)レビュー
MacBook Proでデザインや動画編集などの作業をするとき、データは自作した外付けSSDに移して作業しています。
SSDはHDDに比べると転送速度はかなり向上し作業効率があがります。
しかしここ最近、4K動画を扱う機会が増えてきたため、SSDを「SATA」から「NVMe」へ変更することでさらなる速度向上を目指すことにしました。
「SATA」から「NVMe」への変更するとなると、SSDケースを変更する必要があります。
- 『NVMe』対応
- Thunderbolt3接続
- 放熱性が優れている
この記事を執筆している時点では条件に当てはまるSSDケースが少なかったので、デザインが好みだった「Yottamaster Thunderbolt 3 NVMe M.2 SSDケース 雪の華デザイン」を購入しました。
結論からいうと、導入してから動画編集の作業効率が激あがりしました。
爆速!
しかし、ある条件下では思うように速度が向上しないというデメリットも…。
そこの記事では「Yottamaster Thunderbolt 3 NVMe M.2 SSDケース 雪の華デザイン」のレビューをお届けします。
「Yottamaster NVMe M.2 SSDケース 雪の華デザイン」の特徴
パッケージ
マットな質感のパッケージは高級感はないものの、しっかりとした作りになっています。
これまでさまざまなガジェットを使ってきましたが、パッケージのクオリティと商品のクオリティは比例している気がします。
外観
手に持つとこんな感じのサイズ感です。
小さい!
想像以上の小ささと軽さにびっくりしました。
ボディは放熱性の高いアルミ製。
「NVMe」のSSDはかなり熱を持つことで有名ですが、効率よく放熱できるようにケースの表面が凹凸になっています。
付属品
- ケース本体
- Thunderbolt3ケーブル
- ドライバー
- ネジ
- 熱伝導シート(シリコンヒートシンク)
- 説明書
- ストラップ(謎)
「Yottamaster NVMe M.2 SSDケース 雪の華デザイン」の組み立て方法
付属品のドライバーでSSDケースの裏面のネジを回して蓋を取り外します。
次に「基板」を固定している四隅のネジを外します。
「基板」の取り外しは完了です。
今回の自作用にSSD本体は「SAMSUNG SSD 980」を購入しました。
ほかにも選択肢はたくさんありますが、性能と価格のバランスでこちらを選びました。
基板の裏側にあるM.2スロットに「SSD本体」を差し込みます。
M.2スロットの逆側にネジ穴があるので付属品のネジで「SSD本体」を固定します。
がしかし、付属ドライバーとネジのサイズがあいません。
どゆこと!
なので家にあった精密ドライバーを使用しました。
ネジはかなり硬めなので舐めないようにゆっくり慎重に締めます。
締め終わったら念のため「SSD本体」がしっかり固定しているか確認します。
SSD本体のメモリを覆うように付属品の「熱伝導シート(シリコンヒートシンク)」を貼ります。
「熱伝導シート(シリコンヒートシンク)」の青いフィルムを剥がします。
裏面に元から貼られていた「熱伝導シート(シリコンヒートシンク)」のフィルムも剥がします。
USB-C端子の穴を目印に「基板」をSSDケースに戻します。
「基板」をネジで固定し、SSDケースの蓋もネジで締めれば完成。
作業時間は5分ほど、誰でも簡単に自作することができます。
「Yottamaster NVMe M.2 SSDケース 雪の華デザイン」の良いところ
Thunderbolt3のケーブルを接続してさっそく使用してみたのですが、買って大正解!
もっとはやく買っておけばよかった…
デザインがGood
僕は自分がかっこいいと思えるガジェットを使ってテンションを上げたい派なのですが、かなり気にいりました。
「雪の華デザイン」というネーミングはちょっとアレですが…
とくに色味と質感はMacBook Proと相性抜群!
Appleのスペースグレーと比べると若干青みがかっていますが、Magic Keyboardと並べてみても違和感はありません。
コンパクトで軽量
本体サイズ | 10.6 x 4.3 x 1.5 cm |
重量(SSD含む) | 82.6g |
Amazonの商品ページでは重量が120gとなっていますが、実際に測ってみるとSSD本体を取り付けた状態でも82.6g(ケーブルを入れても110g)しかありませんでした。
これまで使用してきたポータブルHDDやSDDと比べてもかなりコンパクトで軽量です。
付属品のストラップを使えばキーホルダー感覚で鞄につけて気軽に持ち運ぶことも可能です。
僕はそんなことはしませんが…
ベンチマークは爆速
MacBook Pro直接接続してベンチマークを測定してみたところ、先代のSSDと比べて5倍以上の転送速度を披露してくれました。
参考に先代の外付けSSDと動画クリエイターに人気の「Samsung 外付けSSD T5 1TB」を測定してみました。※どちらもUSB3.1(GEN2)接続
数値上ではかなり速度は向上しましたが、いくら数値が向上したとしても実際の作業で速さ・軽さを体感できなければ意味がありません。
ということで普段通りの作業をしてみて、どれほどの速度アップを体感できるか検証してみました。
作業速度アップ、しかし条件つき
仕事では主にIllustrator/Photoshop/Lightroom/DaVinci Resolveを使用していますが、全てのソフトにおいてファイルの読み書き速度は体感できるほど速度アップしました。
とくにLightroomのプレビューの読み込み速度が劇的に速くなり、大量のRAWデータでもサクサク処理できます。
もっとも速度アップを感じることができるのが動画編集に使用しているDaVinci Resolveでの作業時で、4Kのデータでもプロキシ並にスムーズに感じました。
快適!
ただし、SSDの温度が60℃を超えるとが劇的に重くなります。
「Yottamaster NVMe M.2 SSDケース 雪の華デザイン」のイマイチなところ
高放熱だが室温や作業内容に影響を受ける
この画像は室温28℃のときSSDに大きな負荷をかけずに作業しているときの温度です。50℃〜55℃までなら安定して作業ができました。
しかし、大容量データを読み書きし続けたりすると温度がどんどん上がっていきます。
SSDは温度が必要以上に上がってしまうと発熱を抑えるために自らの能力を制御してしまうので、結果的にパフォーマンスが落ちてしまいます。
試しにSSDの温度が60℃を超えているときに高解像度の写真をモリモリ埋め込んだ3GBのイラレファイルを開いてみたところ、ただ開くだけの作業に2分以上かかりました。
SSDの温度が50℃前後だと同じイラレファイルでも25秒くらいで開いたので、SSDの温度が転送速度に大きく影響することがわかります。
このときは作業していない状態で45〜47℃、負荷の少ない作業時で50〜55℃、大きなデータの転送時で60〜65℃くらいでした。
SSDの性能から考えるとかなり放熱はできているものの、負荷のかかる作業が多い場合は追加で放熱対策をしたほうが良さそうです。
置き方で温度が変わる
室温が28℃の環境でさまざまな置き方を試した結果、置き方によって大きく温度が変わることがわかりました。
もっとも効率よく放熱できるのは金属製のパソコンスタンドの脚に直置きした状態で46℃でした。
「SSDケースの下に空間を作ることでさらに効率的に放熱できるのでは?」と考え、ダイソーで見つけた石鹸置きに置いてみましたが、なんと52℃まで上昇。
さらに木製デスクの天板に直置きすると55℃まで温度が上がりました。
これは木材の熱伝導率が低いため熱を効率よく逃がせないからだと思います。
面積の広い金属やガラスデスクなど、熱伝導率が高い素材の上に置くことで効率よく放熱ができると考えられます。
室温によってもかなり変動するので、夏場などはより強力な放熱対策が必要になるかもしれません。
まとめ
「Yottamaster Thunderbolt 3 NVMe M.2 SSDケース 雪の華デザイン」で作業用の外付けSSDを「SATA」から「NVMe」へ変更した結果、数値だけでなく実際に体感できるほど速度アップしました。
SSDの性質上、作業内容によっては追加の放熱対策をする必要がありそうですが満足度は高いと言える商品でした。
デザインや動画編集用に「NVMe」の外付けSSDをお探しの方のお役に立てれば幸いです。